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学生向けトラベルスタディのお知らせ [トラベルスタディ]

玉川大学芸術学部トラベルスタディ                                                

フランク・ロイド・ライトと日本

-明治~昭和の近代建築を巡る旅-

概要:ヴァルター・グロピウス、ミース・ファン・デア・ローエ、ル・コルビュジエと並ぶ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)・・・。その偉大な足跡は、日本においても観ることができます。ライトは日本を愛し、伝統的な日本建築の意匠から多くを学びました。そして長期間滞在し、旧帝國ホテルや自由学園明日館などの傑作を私たちの国に残したのです。残念ながら旧帝國ホテルは改築され、ライトの代表作は永遠に失われてしまいました。しかし、その一部は保存されており、今も愛知県明治村において見学することができます。また、幸いにも同時期の作品、自由学園明日館は池袋に現存し、当時のままの姿をとどめています。今回のトラベルスタディでは、身近にある巨匠の作品を訪ね、ライトと日本の関係について考えます。さらに、岡田信一郎による明治生命館など、西洋建築の様式を学んだ日本人建築家の作品をまとめて見学しましょう。都内の歴史的建造物と明治村に移築された建築を巡り、日本近代建築の歴史について詳しく学びます。

3月24日(水)  東京 日帰り見学会 (交通費・見学料は自己負担/見学先の都合により日程変更の可能性あり)

池袋, 東京芸術劇場正面入口集合----(徒歩5分)----フランク・ロイド・ライト設計、自由学園明日館(重要文化財)----(徒歩5分)----池袋駅=====三越前駅----(A7出口・徒歩3分)----トローブリッジ&リヴィングストン事務所設計、三井本館(重要文化財)----(徒歩3分)---- 辰野金吾設計、日本銀行本店(重要文化財) ----(徒歩4分)----三越前駅着(徒歩5分)=====日比谷駅着----(徒歩0分)---渡辺仁・松本与作設計、第一生命館(DNタワービル)----(徒歩5分)----岡田信一郎設計、明治生命館(重要文化財) ----現地解散 
    
3月25日(木)  愛知県博物館明治村1泊2日研修旅行

8:30 玉川学園正門前集合=====東名東京IC=====12:30頃 名古屋市役所前着 (徒歩で名古屋市役所本庁舎、愛知県本庁舎、 愛知県庁大津橋分室、名古屋市市政資料館(重要文化財)を見学 所用2時間)14:30 ===== 15:00 名古屋ボストン美術館(所用2時間半)17:30 =====18:30 犬山市着(臨江館または犬山館泊)


3月26日(金)  愛知県博物館明治村1泊2日研修旅行
                                  
8:30 宿舎入口集合=====犬山城(国宝) 9:30発=====9:45頃 博物館明治村着(所用3時間半)14:00明治村発=====東名  =====19:30頃 玉川大学正門前着  ※主要建築リスト: フランク・ロイド・ライト設計、旧帝國ホテル  聖ヨハネ教会堂(重要文化財)  大明寺聖パウロ教会堂  西郷從道邸(重要文化財) 三重県庁舎(重要文化財)  森鴎外・夏目漱石住宅  東松家住宅(重要文化財) 


■主催: 日本通運(株)首都圏旅行支店

■募集対象:玉川大学芸術学部の学生(他学部・他大学学生の参加も可。)  

■1朝食・2昼食・1夕食付 / 宿泊旅館:犬山館 (4人一部屋) / 募集定員25名(最少催行人員15名)

■旅行代金(大人お一人様、4名様以上1室利用) 31,000円  東京日帰り見学会の交通費・見学料は自己負担

■募集締切日 : 2010年2月20日(土) 【但し定員になり次第締め切らせて頂きます】

■同行スタッフ: 講師1名(本学芸術学部准教授小倉康之) バス運転手1名 

 

■お問い合わせ: 日本通運(株)首都圏旅行支店 営業第六課
〒105-8322 東京都港区東新橋1-9-3 日通本社ビル18階
Tel: 03-6251-6356   Fax: 03-6251-6366
営業時間/09:00~18:00(月~金)
※土・日・祝祭日はお休みさせていただきます
担当: 奥野・佐久間


トラベルスタディ -御礼 [トラベルスタディ]

トラベルスタディプログラム 「ロマネスク・ゴシック美術の旅」 参加者の皆様

ライン・アルザス地方へのトラベルスタディにご参加頂き、誠にありがとうございました。1日に3箇所以上を訪れるという忙しいスケジュールでしたが、皆様、お疲れはとれましたでしょうか。私は、お陰様で体調も良くなり、新学期の授業や公開講座の準備などで慌ただしい毎日を送っております。旅行中は、いろいろお心遣いを頂き、心より感謝いたしております。皆様のご健康とご多幸をお祈りしつつ、次回お会いできる機会を楽しみにしております。取り急ぎ、御礼申し上げます。

 

アルザス地方 ミュルバック修道院聖堂(サン・レジェ聖堂) 12世紀前半


トラベルスタディ事前講義 [トラベルスタディ]

「ロマネスク・ゴシック美術の旅」の事前講義は、3月8日(木)の夕方を予定しております。正式に決まりましたらご案内のプリントが郵送されると思いますので、よろしくお願いいたします。

お陰様で定員一杯となりました。キャンセル待ちとなってしまった方には、大変申し訳なく思っております。帰国後、アルザスのロマネスク美術についての講義を、早稲田大学エクステンションセンター(夏講座)と朝日カルチャーセンター(4月期講座)を行う予定です。印象が薄れないうちに、あらためてラインラント、ロレーヌなど、他の地域の作品との比較考察を試みたいと思います。その上で、アルザスにおける中世美術の特質、歴史的定位について詳しくお話しいたします。


トラベルスタディの予定 [トラベルスタディ]

「ロマネスク・ゴシックの旅」参加ご予定の皆様

お陰様で無事に成立の見込みとなりました。ライン・アルザス地方へご一緒できるのを楽しみにしております。旅行説明会も兼ねて、見どころをご紹介申し上げる事前講義も予定されております。正式に決まりましたら、あらためてご報告いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

小倉拝

 


トラベルスタディのパンフレット [トラベルスタディ]

 トラベルスタディのパンフレットの件、たいへん遅くなりまして申し訳ありません。1月4日頃にはできあがる予定とのことです。

 今回のトラベルスタディでは、教会堂だけでなく、古代ローマからゴシックまでを扱う美術館をできる限りコースに加えてみました。また、世界遺産クラスのモニュメントを網羅しつつ、現地でも知る人の少ない貴重な遺構を訪れます。非公開、あるいは閉鎖中の教会堂などもいくつか含まれており、これから交渉することになります。そのため、若干の変更があり得ますこと、ご承知おきください。

 お問い合わせは

JTB法人東京 法人営業上野支店 担当:遊佐・中村 〒110-0014 東京都台東区北上野2-23-5 Tel. 03(3842)5470 営業時間: 9:30-17:30 (土日祝除く)

 までお願い致します。

 それでは、皆様、今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。

 

シュパイヤー大聖堂 南西側外観 1030年頃-1106年

バート・デュルクハイム近郊 ゼーバッハ  ザンクト・ ラウレンティウス修道院聖堂  南東側外観 12世紀

 
ライン河中流域の風景 

トラベルスタディのお知らせ [トラベルスタディ]

 しばらく書き込みできず、失礼致しました。ようやく休みに入りましたので、少しずつ更新していこうと思います。まずはトラベルスタディの計画から・・・。行程はまだ検討中ですが、以下の見学地を予定しております。出発と帰国の日に関しては、この日程で決定となります。

ロマネスク・ゴシック美術の旅
― ライン・アルザス地方の聖堂と装飾

 父なる大河、ラインに沿って、ドイツ西部のライン地方、フランス東部のアルザス地方を巡ります。ライン河は、既に古代ローマ時代から、アルプス以北の大動脈として機能していました。ライン渓谷を下った舟は、やがて流れの緩やかな下流域へと至り、より大きな舟へと積み荷を移します。ゴシックの大聖堂がそびえる大都市ケルンは、多数の船舶が繋留する古代ローマの商業都市に端を発しています。
 今回のトラベルスタディでは、このライン河が育んだ独自の文化を味わいます。古都トリーアには、古代ローマ時代のモザイク画や彫刻、市門や宮殿建築が保存されています。アーヘンはカール大帝の都。宮廷礼拝堂の凛とした美に心打たれることでしょう。初期ロマネスクの教会堂としては、ケルンのザンクト・パンタレオン聖堂、リンブルク・アン・デア・ハールト修道院聖堂が含まれます。また、盛期ロマネスクのシュパイヤー大聖堂、マリア・ラーハ修道院聖堂、末期ロマネスクのリンブルク・アン・デア・ラーン大聖堂も見逃せません。ケルン、ストラスブール、フライブルクの大聖堂など、優れたゴシック建築もあります。
 しかし、今回特に注目したいのは、八日目以降に訪れるアルザス地方のロマネスク聖堂です。この地域は交通の便が悪く、これまでほとんど紹介されていませんでした。観光コースから大きく外れ、山並みにひっそりと佇むアルザスのロマネスク教会は、私たちに新しい美を発見する喜びを与えてくれるに違いありません。
 この旅は、千年以上にも及ぶライン文化の流れを感じながら、珠玉の文化遺産を網羅できる貴重な機会となることでしょう。現地にて、実際の美術・建築作品を前にお話しできるのを楽しみにしながら、皆様のご参加をお待ちしております。

2007年3月25日(日)成田発(午前)・・・デュッセルドルフ・・・エッセン(全日空 利用 乗換便)エッセン泊

3/26 MON   Essen--------Maastricht------Aachen
エッセン大聖堂 Der Dom zu Essen (Sankt Maria, Cosmas und Damian)
マーストリヒト、シント・セルヴァティウス聖堂 Maastricht, Sint Servatius
アーヘン大聖堂 Der Dom zu Aachen
アーヘン大聖堂附属宝物館 Die Schatzkammer des Aachener Domes

3/27 TUE   Aachen--------Köln-------- Schwarzrheindorf--------Bon
ケルン、ザンクト・パンタレオン聖堂 Köln, Sankt Pantaleon
ケルン大聖堂 Der Dom zu Köln,
ケルン、ローマ・ゲルマン博物館 Köln, Römisch-Germanisches Museum
ケルン、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館 Köln, Wallraf-Richartz-Museum
シュヴァルツラインドルフ二重聖堂 Schwarzrheindorf, Sankt Klemens
ボン大聖堂(時間があれば見学) Der Dom zu Bon

3/28 WED   Bon--------Andernach--------Maria Laach--------Dietkirchen an der Lahn--------Limburg an der Lahn
アンダーナッハ、リープフラウエンキルヘ Andernach, Liebfrauenkirche
マリア・ラーハ修道院聖堂 Maria Laach, Abteikirche
ディートキルヘン St. Lubentius und Juliana in Dietkirchen an der Lahn
リンブルク・アン・デア・ラーン大聖堂, Limburg an der Lahn, St.-Georgs-Dom

3/29 THU   Limburg an der Lahn---------Trier
午前中に移動、到着後は自由行動(以下のモニュメントを各自見学。徒歩で見学可能。)
・ポルタ・ニグラ Porta Nigra
・コンスタンティヌス帝の謁見用バシリカ Konstantin-Basilika
・皇帝大浴場 Kaiserthermen
・トリーア州立博物館 Landesmuseum Trier
・トリーア大聖堂  Der Dom zu Trier (St. Peter)
・リープフラウエン教会 Liebfrauenkirche

3/30 FRI   Trier--------Otterberg--------Freinsheim--------Limburg an der Haardt--------Seebach--------Bad Dürkheim
オッターベルク、シトー会修道院聖堂 Otterberg Ehem. Zisterzienklosterkirche Mariä Himmelfahrt
フラインスハイム市内散策 Stadt Freinsheim (http://www.stadt-freinsheim.de/)
ニーダーキルヘンの小教区教会堂 Pfarrkirche in Niederkirchen bei Deidesheim
リンブルク・アン・デア・ハールト修道院聖堂 Bad Dürkheim, Kloster Limburg an der Haardt

3/31 SAT   Bad Dürkheim--------Speyer--------Lorsch--------Worms-------- Bad Dürkheim
シュパイヤー大聖堂 Der Dom zu Speyer
シュパイヤーのシナゴーグ遺構、ユダヤ教洗礼室 Judenhof und Judenbad in Speyer
ロルシュ修道院楼門 Torhalle, Lorsch
ヴォルムス大聖堂 Der Dom zu Worms
ヴォルムス、ザンクト・パウル聖堂 Die ehemalige Stiftkirche St. Paul, Worms

4/1 SUN  Bad Dürkheim--------Marmoutier--------Avolsheim--------Strassburg
マルムティエ、旧サンテティエンヌ修道院聖堂 Marmoutier (Maursmünster), Église catholique Saint-Étienne
アフォルスハイム(モルスハイムMolsheim近郊)、サン・チュートリック洗礼堂 Avolsheim, Baptisterium Saint Ulrich
アフォルスハイム(モルスハイムMolsheim近郊)、ドームペーター教会 Avolsheim, Eglise Dompeter
ストラスブール大聖堂 Strasbourg, Cathedrale Notre-Dame

4/2 MON  Strasbourg-------- Eschau-------- Rosheim--------Cormar
エッショー修道院聖堂と回廊彫刻(ストラスブールStrasbourg近郊) Eschau, Église catholique Saint-Trophime
ロシェム、サン・ピエール・エ・サン・ポール聖堂 Rosheim, Saint-Pierre et Saint-Paul
コルマール、サン・マルタン教会 (ショーンガウアー作、祭壇画「薔薇垣の聖母子」) Martin Schongauer, Madonna of the Rose Bush, Saint-Martin, Colmar
コルマール、ウンターリンデン美術館 (グリューネバルト作、イーゼンハイムの祭壇画) Musee d'Unterlinden, Colmar

4/3 TUE   Cormar --------Murbach -------- Ottmarsheim--------Freiburg im Breisgau
ミュルバック、サン・レジェ聖堂 Murbach, Saint-Léger
オットマルスハイム(オトマルセム)修道院聖堂 (ミュルーズMulhouse近郊) Abbatiale romane d'Ottmarsheim
フライブルクに到着後、自由行動 (市内散策、土産物購入の場合はティティゼーTitiseeを推奨)

4/4 WED  Freiburg im Breisgau---------Basel
フライブルク大聖堂 Das Münster zu Freiburg im Breisgau


2007年4月4日(水)フライブルク・・・バーゼル発全日空成田行
2007年4月5日(木)東京(成田)着 午後


主催: JTB団体旅行上野支店 担当:遊佐

Tel. 03-3842-5470 営業時間 月~金 9:30~17:30

添乗員:1名  同行講師:小倉康之

 

 

マルティン・ショーンガウアー作 「薔薇垣の聖母子」 1473年 コルマール、サン・マルタン教会

 


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【年表】 長崎の教会堂 [トラベルスタディ]

【年表】


1862 横浜天主堂(文久2)
1865 大浦天主堂(慶応元年)
1879 旧大明寺教会堂(明治12)
1882 江袋教会堂(明治15)
1882 出津教会堂(明治15)
1895 旧浦上天主堂(明治28)
1897 神の島教会堂(明治30)
1902 黒島天主堂(明治35) 
1903 旧鯛の浦教会堂(明治36)
1907 冷水教会堂(明治40)
1908 旧野首天主堂(明治41)
1908 堂崎天主堂(明治41)
1910 青砂ケ浦教会堂(明治43) 
1913 福見教会堂(大正2)
1916 大曾教会堂(大正5)
1919 頭ケ島教会堂(大正8)
1920 黒崎教会堂(大正9)
1925 中の浦教会堂(大正14)
1931 馬込教会堂(昭和6)
1931 平戸教会堂(昭和6)


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【年表】 長崎のキリシタン [トラベルスタディ]

【年表】

1549 聖フランシスコ・ザビエル、鹿児島に上陸。
1550 平戸にポルトガル船来航。聖フランシスコ・ザビエルが平戸に来る。
1567 長崎にキリシタン伝道。
1568 長崎に最初の教会(トードス・オス・サントス:諸聖人の聖堂)建立。
1571 長崎、ポルトガルに開港。6町を建てる。教会ができる。
1580 大村純忠、長崎と茂木をイエズス会に寄進。
1583 長崎に「ミゼリコルディアの組(慈悲の家)」創立。
1584 有馬晴信、浦上の地をイエズス会に寄進。
1587 豊臣秀吉の九州平定。伴天連追放令を発す。教会破壊。
1590 少年遣欧使節、長崎に帰る。
1592 初めて長崎奉行、長崎代官を置く。秀吉、長崎の教会の破壊を命ずる。
1597 西坂で二十六名が殉教。コレジヨ(大神学校)と印刷所、トードス・オス・サントスに移る。セミナリヨ(中等学校)は1598年頃トードス・オス・サントス(現春徳寺)にあり、後、有馬に移ったが1612年、再びこの地に戻ってきた。
1614 徳川秀忠、キリシタン禁令を下し、宣教師を追放、教会を破壊。有馬領の殉教。
1617 大村領の殉教始まる。
1618 長崎で殉教始まる。
1622 西坂で五十五名が殉教。(元和大殉教)
1626 このころ絵踏始まる。
1627 雲仙地獄の殉教始まる。
1633 「ミゼリコルディアの組(慈悲の家)」解散。
1637 天草・島原の乱。
1641 オランダ人を出島に移す。鎖国の完成。
1644 この頃、小西マンシヨ殉教、日本国内に神父は全くいなくなる。
1657 大村藩郡村でキリシタン603名逮捕(郡崩れ)。
1674 キリシタン禁制の高札立つ。
1708 ジョワンニ・シドッティ潜入、捕らえられる。
1709 新井白石、シドッティを小石川宗門改所で訊問。
1790 浦上でキリシタン19名、密訴により捕縛(浦上一番崩れ)
1839 浦上二番崩れ。
1854 日米和親条約。
1856 浦上二番崩れ。
1859 長崎開港令。
1862 横浜天主堂建立。日本二十六殉教者を列聖。
1865 大浦天主堂建立。浦上信徒名乗り出る(信徒発見)。
1866 プチジャン、日本代牧司教に任命され、香港で司教叙階。
1867 浦上四番崩れ(68名が捕縛される)。
1868 明治維新。五傍の立札掲示、キリシタンを禁ずる。
1873 明治六年、高札撤去。浦上キリシタン釈放。


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【日本近代教会建築】 神ノ島教会堂  [トラベルスタディ]

神ノ島教会堂

取り急ぎ、画像のみアップロードします。

 

 

 

 


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【日本近代教会建築】 大曾教会堂 (五島列島) [トラベルスタディ]

大曾教会堂 (長崎県南松浦郡新上五島町/1913年頃-1916年)

大正5年8月献堂された煉瓦造、平屋、桟瓦葺の教会堂。設計、施工は鉄川与助。全体のプランは、長方形の平面。南側に多角形平面(八角形の三辺を切り取った形)のアプシス(主祭室)、北側に正方形プランの鐘塔が一基迫り出す。主空間は7ベイ(柱間)であるが、北側正面(正面玄関)から数えて5ベイ目には、東西にほぼ正方形プランの袖廊が取り付けられている。したがって、外観はラテン十字形となる。正面の塔は、第一層がポルティコ(外気にオープンな玄関間)として機能し、煉瓦を用いた半円アーチが三方を支える。単塔形式のファサードは、いわゆるロンバルディア帯風の装飾帯によって三層に水平分割されているが、ディティールをみると、実は半円形ではなく凸型の装飾である。第二層には円形窓、第三層には半円アーチのロマネスク風の開口部があり、さらにその上には八稜形の小型ドームを戴いている。ロマネスク様式の意匠を用いながら、全体としてはゴシック風の垂直上昇性が表現されており、この時点で棟梁建築家鉄川与助が西洋中世の建築様式、ロマネスクとゴシック様式を自家薬籠中のものとし、自在に操れるようになっていたことがわかる。大曾教会堂のファサードは、同じく鉄川与助の手になる田平教会堂へと引き継がれた。

田平教会堂: http://www1.odn.ne.jp/tomas/tabira.htm

 

大曾教会堂 正面玄関(北側ファサード) 鉄川与助設計・施工 1916年 

 

大曾教会堂 南東側外観 鉄川与助設計・施工 1916年

おそらく司祭の控え室兼聖具室として設計された長方形プラン空間と、そこからそびえ立つ多角形プランのアプシスとの構成が目を引く。これは黒島教会堂など長崎の初期教会堂から引き継がれたものである。ただし、黒島では半円筒形のシリンダー型アプシスであり、上五島では多角形プランが多用されている点が異なる。

黒島教会堂: http://www1.odn.ne.jp/tomas/kurosima.htm (残念ながら左記ホームページにはアプシス外観の写真がありません。三沢博昭 『大いなる遺産 長崎の教会』 智書房、2001年、8頁に図版が掲載されています。)

 

大曾教会堂 内観 鉄川与助設計・施工 1916年

木造のリブヴォールトが美しい。アーチはゴシック風の尖頭形アーチではなく、全て半円アーチ。トリフォリウムは省略されて簡素化されているが、その分、第一円柱の上に第二円柱を重ねた独特の木造オーダーが強調されている。ロマネスクとゴシックを混淆させ、独自の造形を目指した鉄川与助の意欲的な作品だと言うことができる。

 

大曾教会堂 内観 鉄川与助設計・施工 1916年

入口側に階上席があり、そこから祭壇を見下ろす。田平教会堂と外観上は似ているが、内部の立面構成は全く異なっている。

大曾教会堂: http://www1.odn.ne.jp/tomas/ooso.htm


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