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論文のダウンロード:「シュパイヤーの二重礼拝堂―象徴的意味と政治上の機能に関する考察―」 [著訳書・論文等]

シュパイヤーの二重礼拝堂―象徴的意味と政治上の機能に関する考察―
アイテムタイプ 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper
言語 日本語
キーワード シュパイヤー大聖堂, 二重礼拝堂, ロマネスク建築, 霊廟建築
英訳タイトル The Double Chapel in Speyer :A Study on Its Symbolic Meaning and Political Function
者 小倉 康之
抄録  1080 年代初頭,建築家ベンノー・フォン・オスナブリュックは,シュパイヤー大聖堂に隣接する二重礼拝堂の建設に着手した。ハインリヒ4 世とベンノーにとって,この二重礼拝堂の建設にはどのような意味があったのだろうか。その建設目的を明らかにするため,筆者は,二重礼拝堂に関する独自の分類と考察を試み,二重礼拝堂に霊廟としての属性が備わっていたことを明らかにする。同時に,シュパイヤーの二重礼拝堂の歴史的定位について論じ,この建築がハインリヒ4 世の仮の埋葬場所として計画されたものではないか,という仮説を提示する。上部礼拝堂にいる君主が下部礼拝堂の家臣を見下ろすという空間構成は,王や皇帝の権威を表象するという政治上の機能があったと考えられる。
雑誌名 学術研究所紀要
号 26
ページ 1 - 16
発行年 2021-03-20
書誌レコードID AN10519956
以下のURLからダウンロードできます。


論文のダウンロード:「シュパイヤー大聖堂の小型ギャラリー―象徴的意味と宗教上の機能について―」 [著訳書・論文等]

シュパイヤー大聖堂の小型ギャラリー 
―象徴的意味と宗教上の機能について―
以下のページからダウンロードできるようになりました。
アイテムタイプ 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper
言語 日本語
キーワード シュパイヤー大聖堂, 小型ギャラリー, 小人ギャラリー, ロマネスク建築
英訳タイトル The Dwarf Gallery of Speyer Cathedral ―A Study on Its Symbolic Meaning and Religious Function―
著者 小倉 康之
内容記述  
ロマネスク建築を特徴づける建築要素の一つは「小型ギャラリー」である。中でもシュパイヤー大聖堂の小型ギャラリーは、最も美しく完成度の高いものとして名高い。本稿では、その象徴的意味と宗教上の機能についての考察を行う。これまではイタリアのロンバルディア地方が小型ギャラリーと盛期ロマネスク建築の起源であると言われてきた。しかし、トリーア大聖堂とシュパイヤー大聖堂では、ロンバルディア地方よりも半世紀以上も早くこの建築要素が用いられた。また、小型ギャラリーは単なる装飾的要素であると捉えられてきたが、皇帝崇拝や聖遺物の顕示の儀式と結びつき、宗教上・政治上の機能、および象徴的意味を有していたと考えられる。
雑誌名 玉川大学芸術学部研究紀要
号 11
ページ 1 - 15
発行年 2020-03-31
ISSN 1881-6517
書誌レコードID AA12407929
著者版フラグ publisher

近刊紹介 [著訳書・論文等]

ビジネスエリートのための! リベラルアーツ

西洋美術

(21st Century Liberal Arts)


監修: 小倉康之 

執筆: 小倉康之・池上英洋・藤井匡・川口清香


ISBN 9784799107096

出版年月日 2020/12/21

本体価格 本体1,800円+税

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目次:


プロローグ 美術教養主義宣言!

1章 1枚の絵からわかること

2章 アートとお金

3章 アートと社会

4章 私たちの暮らしとアート

5章 鑑賞のための手引き

6章 知っておきたいテーマ

7章 美術の歴史を駆け足で


内容:


『ビジネスエリートのためのリベラルアーツ 哲学』の続編。これ1冊で、アートの見方がみるみるわかります!いざ美術全集を手に取っても年代順に作品を眺めるだけではサッパリ見えてこないアートの楽しみ方。それもそのはず、アートを楽しむには、なぜこの作品が生まれたのか---当時の政治や宗教、社会の状況、作品を形作る技法やテーマ、経済的な事情など、さまざまな文化的な背景とセットで見ることが近道なのです。ルネッサンスなどのメジャーな作品から難解と思われがちな現代美術まで、初心者にもわかりやすい切り口で、作品の見方を紹介。全ページカラー。西洋美術図版約100点。




「キリストの墓を訪れる聖女たち」の図像に関する配付資料(PDF版) [著訳書・論文等]

以下の論文のダウンロードページです。


小倉康之「《キリストの墓を訪れる聖女たち》の図像についてー聖墳墓の建築表現を中心にー」『関東学園大学紀要 Liberal Arts』第16集、平成20年3月1日発行、27-60頁




http://xfs.jp/WzHi0


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手順1
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手順2
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手順3
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プッチ・イ・カダファルク [著訳書・論文等]

以前、このブログで簡単にご紹介した建築家プッチ・イ・カダファルクについて、この夏25ページほどの原稿にまとめました。来年、竹林舎から刊行される『西洋近代の都市と芸術9 バルセロナ』に掲載される予定です。

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小倉康之「プッチ・イ・カダファルクとカタラニズマ―建築家・政治家・学者としての思想と生涯―」次書所収、木下亮(編)『西洋近代の都市と芸術9 バルセロナ』竹林舎、2017年刊行予定。 

このページにあらかじめ、関連する文献の情報や画像へのリンクを貼っておきますのでご参照ください。

【プッチ・イ・カダファルク】 Josep Puig i Cadafalch

1909年から1918年にかけて『カタルーニャ・ロマネスクの建築』全3巻(共著)を著し、カタルーニャにおけるロマネスク建築研究の基礎を築いた研究者。「第一ロマネスク」という様式概念を提唱し、以後、プレ・ロマネスク期、初期ロマネスク期、盛期ロマネスク期・・・という厳密な時代区分が行われるようになった。各国で講演し、その後の中世美術史・建築史研究に多大な影響を及ぼした。プッチは建築家としても知られ、ガウディ、ドゥメナクと並ぶムダルニズマ(モデルニスモ)建築の三巨匠の一人として位置付けられている。ロマネスク、ゴシックを基調とした中世主義的な作風で知られた。棘の家(写真)、アマッリェー邸(バッリョー邸/カサ・バトリョの隣の建物)など、数多くの住宅建築を手がけた。1929年のバルセロナ万博(ムンジュイック/モンジュイックの丘)の全体計画を担当し、カタルーニャの言語・文化の復興を目指したカタルーニャ主義を唱道した。カタルーニャ連合議会(マンクムニタット)第二代議長を務めるなど、政治家としても多大な影響力があったが、プリモ・デ・リベーラのクーデターにより失脚、1936年には亡命を余儀なくされた。その後は美術史家・建築史家として活躍し、数多くの著書・論文を発表した。晩年はバルセロ―ナに戻り、カタルーニャ文化の復興に尽力した。

Santiago Alcolea i Gil(Text)/Ramon Manent(Photographs), Puig i Cadafalch, Lunwerg, Barcelona/Madrid, 2006.Lluís Permanyer(Text)/Lluís Casals(Photographs), Josep Puig i Cadafalch, Polígrafa, Barcerona, 2001.

Judith Rohrer, et al., Josep Puig i Cadafalch: la arquitectura entre la casa y la ciudad, Fundación Caja de Pensiones, Barcelona, 1989.

後藤勝博・入江正之「一連の論稿にみる地域主義思想と芸術に関する概念(1891−1904年) 建築家ジュゼップ・プッチ・カダファルク研究(1)」『日本建築学会計画系論文集』第73巻 第630号、2008年8月、1805-1810頁。

 Josep Puig i Cadafalch, et al., L'arquitectura romànica a Catalunya, 3 vols., Barcelona, 1909-1918 (reprint, Barcelona 2001).

Josep Puig i Cadafalch, L'escultura romànica a Catalunya, 3 vols., Barcelona,1949–1954.

J. Puig i Cadafalch, Le premier art roman : l'architecture en Catalogne et dans l'Occident Méditerranéen aux Xe et XIe siècles, Laurens, Paris, 1928. 

アマッリェー社のホームページ http://www.chocolateamatller.com/en/general:Cos/amatller:carteles/

Altres Barcelones, http://www.altresbarcelones.com/2010/12/barcelona-recupera-les-quatre-columnes.html

BARCELOFÍLIA, http://barcelofilia.blogspot.jp/2010/10/cine-vergara.html

ShBarcelona,https://www.shbarcelona.fr/blog/fr/wp-content/uploads/2015/07/innenansicht-der-casa-amatller-en11902.jpg


『イメージとパトロン』(ブリュッケ、2009) [著訳書・論文等]

ブリュッケより『イメージとパトロン-美術史を学ぶための23章』が刊行されました。拙稿では、リンプルク・アン・デア・ハールト修道院聖堂を中心に、ザリエル朝ロマネスク建築と皇帝権によるパトロネージの問題を取り上げております。ご一読いただければ幸いです。

 

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浅井和春監修、稲本万里子・池上英洋編著 『イメージとパトロン―美術史を学ぶための23章』 ブリュッケ、2009年。


[目次]
浅井和春 「序―「イメージとパトロン」をめぐって」

日本東洋美術編
佐々木守俊 「東大寺大仏と聖武天皇」
武笠 朗 「平等院鳳凰堂阿弥陀如来像と藤原頼通」
稲本万里子 「「伴大納言絵巻」と後白河院」
山本聡美 「聖衆来迎寺蔵「六道絵」の修復とパトロネージ」
土屋貴裕 「久保惣記念美術館蔵「伊勢物語絵巻」と伏見院周辺」
仙海義之 「明兆による大作・連幅の制作と東福寺をめぐる社会情勢」
髙岸 輝 「「融通念仏縁起絵巻」と足利将軍家」
北野良枝 「狩野永徳とパトロン」
松嶋雅人 「狩野探幽と徳川将軍家」
江村知子 「「燕子花図屏風」と二条家・西本願寺」
古田 亮 「《女》のイメージ」   
   
西洋美術編
中村るい 「パルテノン神殿とアテネ市民」
加藤磨珠枝 「初期中世における教皇像の変遷」
小倉康之 「皇帝権と教会堂」
田中久美子 「芸術庇護者アンジュー公ルネとバルテルミー・デック」
松浦弘明 「教皇シクストゥス四世とロレンツォ・デ・メディチ」
北澤洋子 「ブルゴーニュ公国における画家とパトロネージ」
池上英洋 「バロック芸術とパトロネージ」
下濱晶子 「ロココ芸術と美術アカデミー」
小野寺玲子 「ヴィクトリア朝のニュー・リッチとアーティスト」
鳥居徳敏 「世紀末バルセロナにおける芸術家と資本家」
島津 京 「産業と国政の間でもがいたバウハウスの芸術活動」
新関公子 「セザンヌとパトロンとしての父」

編集後記


イメージとパトロン [著訳書・論文等]

日曜日のキャンパスは静かです。窓を開けたまま仕事をしていると、夏には黄金虫(時にはカブト虫)、秋にはてんとう虫が飛び込んできて騒がしくなります。

夜遅く帰路につくと、途中で珍しい生き物に遭遇することがあります。春休みには、月明かりの中、目の前をタヌキが悠々と歩いていて、危うく踏みそうになり、びっくりしました。そして、先週、アナグマらしきケモノをみました。かなり尻尾が長かったので、違う動物かもしれません。真剣に、何か考え事をしていたはずだったのですが、何を考えていたのか、すっかり忘れてしまいました。自然豊かなキャンパスには、時に楽しいサプライズがあります。

『イメージとテキスト-美術史を学ぶための13章』(ブリュッケ社、2007年)の続編、『イメージとパトロン』が刊行間近となりました。執筆者も増え、さらに充実したものとなりそうです。ご期待ください。


『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』 [著訳書・論文等]

東京堂出版より『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』が刊行されました。「レオナルドの建築」を担当いたしました。以下、東京堂出版HPよりの引用です。

ISBN978-4-490-20606-7

レオナルド・ダ・ヴィンチの世界

2007年5月発売
A5判・464頁・定価3990円(本体3800円)
池上英洋 編著    
松浦弘明/宮下規久朗/松原知生/金山弘昌/田中久美子/向川惣一/金原由紀子/藤田英親/小野寺玲子/石原綱成/小倉康之/小谷太郎/森田学/伊藤淳/大竹秀実/田畑伸悟/谷口英理 著

             

内容: レオナルド・ダ・ヴィンチが手がけた多岐にわたる活動を、あますことなく網羅したはじめての「レオナルド全書」。「自然科学」「芸術」「人と時代」各分野における新進気鋭の専門家たちが、それぞれの分野におけるレオナルドの貢献と歴史的意義を詳細に解説した決定版。

http://www.tokyodoshuppan.com/


イメージとテキスト [著訳書・論文等]

『イメージとテキスト』が刊行されました。「教会教義と建築プラン」の章を担当しております。

新関公子監修, 稲本万里子・池上英洋編著, 武笠朗・高岸輝・仙海義之・松嶋雅人・古田亮・中村るい・ 小倉康之・小野寺玲子・荒木成子・田中久美子著

『イメージとテキスト ―美術史を学ぶための13章』

発行所:株式会社ブリュッケ、発売元:株式会社星雲社

発行日:2007年4月5日

ISBN: 978-4-434-10406-0  C1071

定価:[本体3400円+税]

 

                          


日本東洋美術編
武笠朗 「興福寺阿修羅像と金光明最勝王経」
稲本万里子 「『源氏物語』と「源氏物語絵巻」」
高岸輝 「「春日権現験記絵巻」の絵と詞書」
仙海義之 「「瀟湘八景」をめぐる画と詩」
松嶋雅人 「狩野派の帝鑑図」
古田亮 「イメージからテキストへ―横山大観の富士をめぐる言説」

西洋美術編
中村るい 「ホメロスとギリシャ神話」
小倉康之 「教会教義と建築プラン」
小野寺玲子 「《バイユーのタピストリー》と歴史叙述」
池上英洋 「ペトラルカ『凱旋』と凱旋図像」
荒木成子 「ロベール・カンパンの《キリストの降誕》を読む」
田中久美子 「世俗文学と挿絵の芸術―『愛に囚われし心の書』を中心に」
新関公子 「ゴッホと自然主義文学―ピエール・ロティに霊感を得た作品」


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