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【美術・建築用語】 ミフラーブ  [美術・建築用語集]

ミフラーブ(イスラーム建築用語)

 

・ミフラーブはメッカの方角を指し示す。 

・モスクの奥の壁がキブラ壁となるが、その壁にミフラーブが取り付けられる。

・上部がアーチ型のニッチとなっているものが多く、キリスト教会堂のアプシス、仏教寺院の龕との関連性が指摘されている。

・新説としては、メディナの預言者のモスクにあるムハンマドの墓と玉座のイメージと重ね合わされているとする考え方もある。(玉座は4本の柱の上にドームが載っていたらしい。)

・それゆえ、ミフラーブと死者を葬る墓との関連性が指摘されている。

・一つのモスクに一つのミフラーブがあるとは限らず、複数のミフラーブが並ぶ形式もある。

・ミフラーブが部屋になっていることもあり、そこにカリフが入っていくという儀式もあった。

・植物文様、幾何学紋、文字紋によって装飾されることが多い。

 

参考文献: 深見奈緒子 『イスラーム建築の見かた 聖なる意匠の歴史』 東京堂出版、2003年


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