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【人名】 ベネディクトゥス八世 [美術・建築用語集]

教皇ベネディクトゥス八世 (在位1012-1024)

1012年になると、ハインリヒ二世はベネディクトゥス八世を教皇に選び、ベネディクトゥス八世はハインリヒ二世の皇帝戴冠を執り行い、これによって再び皇帝と教皇との連携が成立した。皇帝と教皇はキリスト教世界の統一と拡大を目論み、教会改革が断行され、聖職売買が禁止された。さらに、ベネディクトゥス八世は自ら軍隊を率い、サラセン軍の襲撃を退けた。また、ノルマン人と同盟し、南イタリアへ侵攻しようとするビザンティン帝国軍を封じ込めるなど、軍事的成功をおさめている。リポイ修道院長オリバは、このような改革派教皇のもとで活躍した。クリュニー修道院長オディロンは、994年から1049年に至る長い在職期間中、教皇との交渉を重ね、クリュニー修道院と傘下の従属院の免属特権を得ることに成功し、教皇直属の修道院となった。1020年代初頭、教皇ベネディクトゥス八世は「クリュニーの自由」を声高に宣言している。


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