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クリュニー第三聖堂 [ロマネスク美術]

クリュニー修道院第三聖堂 

フランス, ブルゴーニュ地方

1088年-1130年頃

全長177m超。二重側廊の五廊式バシリカ。大小二つのトランセプトを持つ。東側に四基の塔が聳え、ラインラント・ロマネスクの多塔形式に倣ったものと言われている。側廊には交差ヴォールト、身廊には横断アーチ付きの尖頭トンネル・ヴォールトを架構。高さは30m。

身廊の天井は1125年に一部が崩壊したため、フライング・バットレスで補強した上で破損部を再建。ナルテクスは聖堂の完成後に増築され、1225年になってようやく完成した。1811年にほとんど取り壊され、現在に至る。

以下は破壊される前に描かれたデッサン、銅版画など。こうした画像資料と発掘によって得られた実測値によってさまざまな復元が試みられている。

 

クリュニー第三聖堂 南側外観 

 

 クリュニー第三聖堂 南側外観と平面図(G:身廊、E:ナルテクス)

 

 

クリュニー第三聖堂 西側外観(双塔式ファサード)

 

クリュニー第三聖堂 ナルテクス内観 

ナルテクスが極めて広く、東西に長いのが特徴。画面奥の入口を抜け、ナルテスクから身廊へと至る。

 

クリュニー第三聖堂 身廊内観

 

参考文献:

Conant, K. J.: Cluny : les églises et la maison du chef d’ordre, Mâcon, 1968.


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