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早稲田大学エクステンションセンター2007年度夏講座 [早大エクステンションセンター]

ロマネスクの美術と建築
- ライン文化とイタリア -

8/23-9/13 木曜日, 13:30~15:30, 4回

■到達目標: ヨーロッパの国境は、言語・文化の境界と必ずしも一致していません。この講座では、まずライン地方とアルザスの文化的同一性、ロンバルディアとトスカーナの異質性について考えます。その上で、比較様式論の視点から、地方ごとに異なるロマネスク美術の特質を捉えます。
 
■講義概要: アルザス地方は現在フランスに属していますが、この地方の人々は実はドイツ語方言(アルザス語)を話しています。中世を通じて、アルザスは神聖ローマ帝国(ドイツ)の一部を成していました。他方、ライン地方は現在もドイツに属していますが、ライン左岸は元来ガロ=ロマン文化(フランス)圏内にあり、ラインラント=プファルツ州にはケルト族の遺跡や古代ローマ建築が多数現存しています。本講座では、文化的に極めて近い関係にありながらドイツとフランスに分割された「ライン文化圏」のロマネスク美術を取り上げ、イタリアのロンバルディア地方、トスカーナ地方の作例と比較します。

第1回 歴史と風土-ライン河流域と北イタリア-
第2回 ライン地方のロマネスク美術
第3回 アルザス地方のロマネスク美術-イタリアとの比較
第4回 ロンバルディア・トスカーナ地方のロマネスク美術

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