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早稲田大学エクステンションセンター通年講座 [早大エクステンションセンター]

スペイン中世の美術と建築
-異文化接触の歴史-

通年講座 4/19-6/28(5/3休講), 9/27-11/29, 木曜日, 10:40-12:10, 全20回

■到達目標: 図像学と様式史、これら二つの方法論を用いて、スペイン中世美術について考察します。美術史の方法論をより実践的に習得することを目標とし、各時代の様式上の特徴を捉え、芸術作品が担う象徴的意味を読み解きます。

■講義概要: スペインは文化遺産の宝庫です。先史時代の洞窟壁画から現代美術に至るまで、創造性に富む作品が数多く生み出されてきました。本講座では、古代ローマと初期中世、ロマネスクおよびゴシック、イスラーム・スペインの美術と建築について考察します。イベリア半島の複雑な歴史と風土を理解し、絶え間ない異文化接触がもたらした視覚芸術の精華を味わいます。なお、講義終了後、スペイン北部へのトラベルスタディ(任意)を計画しています。

第 1 回 先史時代・古代ローマの美術と建築
第 2 回 初期キリスト教時代の美術と建築
第 3 回 西ゴート王国の美術と建築(1)
第 4 回 西ゴート王国の美術と建築(2)
第 5 回 スペインのイスラーム美術(1)-属州時代~後ウマイヤ朝初期-
第 6 回 スペインのイスラーム美術(2)-後ウマイヤ朝盛期~群小諸王国時代-
第 7 回 アストゥリアス王国の美術と建築(1)
第 8 回 アストゥリアス王国の美術と建築(2)
第 9 回 モサラベ美術(建築・彫刻)
第10回 モサラベ美術(写本挿絵・工芸)
第11回 スペインのイスラーム美術(3)-ムラービト朝~ムワッヒド朝-
第12回 サンティアゴ巡礼とロマネスク美術(1)
第13回 サンティアゴ巡礼とロマネスク美術(2)
第14回 カタルーニャのロマネスク美術(建築)
第15回 カタルーニャのロマネスク美術(壁画)
第16回 カタルーニャのロマネスク美術(板絵・彫刻・工芸)
第17回 スペインのイスラーム美術(4)-グラナダ王国の時代-
第18回 スペイン・ゴシックの美術と建築(1)
第19回 スペイン・ゴシックの美術と建築(2)
第20回 スペイン・ゴシックの美術と建築(3)

■トラベルスタディの概要 
スペイン、カタルーニャ地方の美術と建築に焦点を合わせ、通年講座で扱ったスペイン全土の美術・建築作品と関連づけながら、現地にて詳しい解説を行います。見学を予定している教会、美術館は以下の通りです。(変更になる可能性があります。)
バルセロナ大聖堂とカタルーニャ美術館、サン・ペラ・ダ・ローダ修道院聖堂、カニグーのサン・マルタン、キュクサのサン・ミシェル、リポイ修道院、ビックの司教区美術館、ウルジェイ大聖堂、ボイ谷のロマネスク聖堂群(タウイのサン・クリメンなど)、アラン谷のロマネスク聖堂群、ウエスカとハカのアラゴン系ロマネスク美術、サラゴサのイスラーム宮殿、タラゴナの古代ローマ遺跡、テラッサの西ゴート系建築群

http://www.waseda.jp/extension/index.html

ジローナ大聖堂