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ミケランジェロの芸術と生涯 [講演・公開講座のご案内]

三菱養和会こころとからだの健康セミナー受講者の皆様

昨日はお暑い中、ご来聴いただき、ありがとうございました。120名もの方にご来場頂き、とてもやり甲斐のある講座でした。キャンセル待ちをしてくださった方には、何度もご連絡をいただき、たいへんご面倒をお掛けいたしました。また、残念ながらご参加頂けなかった方には、本当に申し訳なく思っております。いつかまたミケランジェロをテーマとした講座を企画したいと思っておりますので、いましばらくお待ち頂けますようお願い申し上げます。  

 

 

昨日の講座では、ミケランジェロの生涯を「健康」という観点から見直し、自分なりにいろいろ発見がありました。これまでは「芸術」面ばかりに注目しておりましたので、その創作活動を支えた身体的・精神的健康について考えたことはありませんでした。今回の講座を機会に、視点を変えてミケランジェロの手紙や詩、伝記を読み直してみたところ、芸術家ミケランジェロとは違った「人間」ミケランジェロが見えてきました。このような機会を頂きました関係者の皆様、ご受講くださった皆様には、深く感謝致しております。

講義の中で引用したミケランジェロの手紙などの出典は以下の通りです。

ミケランジェロ・ブオナローティ著
『ミケランジェロの詩と手紙』 高田博厚訳(岩崎美術社, 1978)
『ミケランジェロの手紙』 杉浦明平訳(岩波書店, 1995)

アスカニオ・コンディヴィ著 
『ミケランジェロ伝』 高田博厚訳(岩崎美術社, 1978)

ジョルジョ・ヴァザーリ著 
『ルネサンス画人伝』 平川祐弘他訳(白水社, 1982)

その他、手軽なものとしては、以下の小説があります。書簡や伝記と比較してみた限り、ミケランジェロの実像に近いという印象を抱きました。やや重々しい表現が多いのですが・・・(ミケランジェロの精神生活における「暗い」面が誇張されているような気がいたしました。) とはいえ、最後まで一気に読ませる力を持った素晴らしい作品だと思います。

ロマン・ロラン著 
『ミケランジェロの生涯』 高田博厚訳(岩波書店, 1963)

また、当日チラシを配布させて頂きましたが、レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と比べてみるのも興味深いと思われます。以下の拙著(共著)『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』第3部をご参照ください。その他、レオナルドの手稿については、杉浦明平訳のものが岩波文庫から出ています。
http://blog.so-net.ne.jp/yosb/archive/c35377322

それでは、またお目にかかれる機会を楽しみにしております。ありがとうございました。


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