SSブログ

朝日カルチャーセンター新宿7月期講座 [朝日カルチャーセンター]

スペインのプレ・ロマネスク美術
-モサラベ美術とイスラーム・スペイン-

本講座では、絵画・彫刻だけでなく、建築や工芸作品も視野に入れ、10世紀から11世紀にかけてのスペイン美術を総合的に論じます。中世のスペインは、北部ではキリスト教徒が再征服運動(レコンキスタ)を展開し、南部ではイスラーム教徒の高度な文明、文化が栄えていました。イスラーム教徒によって長年統治されていた都市が次々に陥落し、キリスト教徒たちは後ウマイヤ朝時代の豊かな芸術遺産を手に入れます。このことはキリスト教スペイン、ひいては西ヨーロッパの文化に、いかなる影響を与えたのでしょうか。キリスト教徒が再入植した地域の絵画や建築を「モサラベ美術」と呼ぶことの是非も含め、モサラベ美術とイスラーム美術の関連性について再検討します。

7月3日  プレ・ロマネスクの聖堂と装飾 ‐モサラベ建築とイスラーム‐ 
玉川大学准教授  小倉 康之

7月31日 モサラベ写本の世界 ‐“ベアトゥス黙示録”と聖書写本‐ 
共立女子大学講師  毛塚実江子

8月21日 工芸品に見る“イスラーム”とその影響 
共立女子大学講師  毛塚実江子

〈講師紹介〉 

小倉 康之 (おぐら・やすゆき) 1968年千葉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修士・博士後期課程修了。博士(美術)。西洋美術史(ロマネスク美術, 建築図像学)専攻。著書・論文: 『イメージとパトロン』(共著、ブリュッケ、2009)、『現代スペイン読本』(共著, 丸善, 2008)、 『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(共著、東京堂出版、2007)、『イメージとテキスト』(共著, ブリュッケ, 2007)、「第二次シュパイヤー大聖堂のアプシスと霊廟建築」(『美學』 第212号)など。現在、玉川大学芸術学部准教授。

毛塚 実江子 (けづか みえこ) 栃木県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士・博士後期課程修了。博士(文学)。中世スペイン美術、とくに写本挿絵を専攻。主要論文:「鳥と蛇の戦い ―ベアトゥス黙示録註解に描かれたキリスト教動物寓意図像の考察―」(『美学』第216号)、「レオンの『九六〇年聖書』写本の対観表装飾―福音書記者像表現を巡って」(『美術史』第165冊) 、「レオンの『九六〇年聖書』の対観表研究」(2009年度学位論文)。現在、早稲田大学プロジェクト研究所客員研究員、共立女子大学文芸学部非常勤講師。

日時 土曜日 13:00~15:00 3回 

受講料(税込み) 会員8,820円 一般(入会不要)10,710円

場所 新宿住友ビル7階 朝日カルチャーセンター(申し込みは4階受付)

※ お申し込みの際にご記入いただく皆様の個人情報は、受講連絡をはじめ当社からの各種お知らせ、講座企画の内部資料として使わせていただきます。 ※ 講師の病気、受講者が一定人員に達しない場合などに、講座を延期または中止することがあります。

朝日カルチャーセンター新宿朝日JTB交流塾新宿

03-3344-1945

http://www.asahiculture-shinjuku.com/